MTRで宅録やるようになって苦戦したのが、ギターの音でした。
僕はギタリストだし、その頃使っていたのは、サンズアンプクラシックをメインにしてサンズの前にディストーションやオーバードライブをつないで、歪みを足す作りにしていましたが、なんかしっくりこない。
一番気になるのは、サンズアンプ特有の細い(ビンビンした)感じがとれないこと。
昔からそうなんだけど、トータルEQと空間系エフェクト(ディレイやリバーブ)は後がけするタイプだから、スッピンの音を録るのが大切で、トータルEQで激変させるのは、あんまりやりたくなかった。(でも、たまに軽い歪みで録って、プラグインのEQとかディストーションやオーバードライブでノイジーにするのはやってた)だから曲によってケースバイケースなんだけど、基本的にはスッピンの歪みを大切にして、必要なら空間系を後処理で加えるとか、オケ中に入ったときのバランスでEQをかける位にしたいのに、録った音そのものに、物足りなさが残ってました。
それで、楽器屋さんに行ってアンプシミュレーターを何個か試奏してみると、PODが気に入りました。どこが良かったのかというと、まず、
- プリセットだけでもかなり使える音がある。
- 音の輪郭があるけど痛くない。
- 太さがある。
- 自分好みな音(クリーン、クランチ、リード)が簡単に出せた。
初めて触ったのに好きな音が作れるというのは、自分にはピッタリで、エフェクトも充実していて、空間系~モジュレーションまで使えるから、POD1台つなげばOKといった感じで、これまた僕にはピッタリでした。
ちなみに僕がよく使う音はMANUALで、AMPMODELS(アンプ・モデル)はBRITHI GAIN,DRIVE 9,BASS 7,MIDDLE 10,TREBLE 5でEFFECTSはBYPASS,EFFECT TWEAK REVERBはOです。
ギターはほとんどストラトを使っているので、ジャキッとした感じを好んで作ってます。歪みに関してはギター自体のボリュームで調整してます。
後は、ピックアップをフロントにして、ギター自体のボリュームを4くらいまで下げて、暖かみのあるナチュラルクリーンにして使う事も多いです。これは僕の中のスタンダードな音で、演奏しやすく、録った後も処理しやすいからよく使ってます。ライブとは違って、録る時はすごくシンプルにしたいと考えているので、Wah(ワウ)とWhammy(ワーミー)を使うとき以外はPOD1台で録ってます。