エンジニア石原裕也氏インタビュー プロのレコーディング・エンジニアからここだけの話を聞き出しました。

リバーブ、ゲートリバーブの話

「リバーブ」その当時ストーンルーブって流行ってて、石だから複雑な反響をして、それがたまたまリバーブっぽく聞こえていたらしい。初期反射がすごい短い。その後ちゃんと作ったのが、スティーブ・リリーホワイト(ロックの大御所セックスピストルズとか、U2のファーストとかのプロデューサー。)
「ゲートリバーブ」ピーター・ガブリエルはタムにリバーブをかけた。タムにかけるのは画期的だったらしいんだけど、ようは実音の余韻を切る。頭だけにしてそれに対してリバーブをかける。ゲートで切ってリバーブをかけるという意味で、ゲートリバーブ。
日本には毛利アートワークスってスタジオがストーンルーブ。木とかみたいにフラットではないから、余韻があんまりない、かといってデットではない。最近のプラグインとかにも石のエフェクトがある。TC(PRO TOOLS)関係のリバーブだと石のがある。

読む音楽雑誌の話

大体立ち読み程度なんだけど・・・。読むとしたらプロサウンド(PRO SOUND)とか。あんまり広告が無いんだけど、ぶっちゃけトークが結構多い。あとは、タワーレコードとかの洋本コーナーとかにある、EQとか。それもかなりぶっちゃけトーク。有名なアルバムの、ドラムのマイキングはこれと、これと、これみたいな。

CD聞く時の話

別にフツーに聞いてるよ。その日の気分。ノンジャンル。パンクもカッコイイと思うし。でも買って帰って、クレジットとかライナーとか見てると、似かよってきちゃってる。ライナー書いてる人が一緒だったり。

音楽を聴くシステムの話

今、家で聞いてる環境は、ラジカセもあるし、ヘットフォンもあるし、ポータブルのイヤフォンもあるし、スピーカーはヤマハのMSP5。昔は自宅にもヤマハの10M置いて、ヤマハのアンプで鳴らしてってやってたけど。

エンジニアじゃない人がエンジニアをやる話

シンセの人とかが、エンジニアやると結構画期的だったり、エンジニアだとそこまでやらない、みたいなことしてくる。俗に言う、椎名林檎の1stアルバムとか。音の善し悪しはよくわかんないけどフィルターでココまで切るか!とかさ、こんなバランスでもってくるか?とか。でも、2枚目からはエンジニアがやってんだけど、真面目にノイズ足してたりして。

持ち込み機材の話

昔はスタジオにコンプ、リバーブ、アウトボードを持ち込みしていた事がある。フェーダーが64あっても足りなくて、上と下合わせて128あっても足りなかった。48とPRO TOOLSを同時に回してたけど足りなかった事もある。ただ、だからどーなの??っことに気付いて。やっぱシンプルというか自分の見つけた方法に戻るんじゃないのかな。雑誌とかインターネットとかいろんな情報があるけど、試すのはいいけど、それが全てではないと思う。

  • ピーター・ガブリエル オフィシャルサイト:
    http://www.petergabriel.com/(English)
  • PRO TOOLS
    http://www.digidesign.com/jp
  • 雑誌プロサウンド(PRO SOUND)
    http://www.jah.ne.jp/~prosound/
    プロのレコーディング・エンジニア向けの専門誌。新製品ニュース、記事のダイジェスト、イベントレポートなどを載せている。 年6回刊 奇数月18日発売(首都圏基準)※ネットから購入可能
  • 雑誌EQ
    http://www.eqmag.com/(English)
  • ヤマハのスタジオモニタースピーカー MSP5
    HF(ツイーター専用)27W+LF(ウーハー専用)40Wのデュアルアンプを内蔵した、バイアンプ2WAYレコーディングモニター。
    http://proaudio.yamaha.co.jp/products/speaker/msp5/index.html
  • ヤマハのスタジオモニタースピーカー 10M
    ※白色のコーン紙の原材料であるパルプが、環境問題により入手困難なため現在生産完了
    ヤマハ:http://www.yamaha.co.jp/

【参考】

【日本プロ音楽録音賞主催団体】

宮崎駿監督作品「千と千尋の神隠し」ではマスタリング・エンジニアを、北野武監督作品「KIDS RETURN」ではアシスタントエンジニア で日本プロ音楽録音賞を受賞している。(ジブリ作品:もののけ姫、千と千尋の神隠し、天空の城ラピュタアメリカ版/北野作品:キッズリターン、ブラザー)

投稿を作成しました 195

関連する投稿

検索語を上に入力し、 Enter キーを押して検索します。キャンセルするには ESC を押してください。

トップに戻る