ヘッドアンプとスピーカーの相性を知ってギターアンプを使いこなそう!

リハーサルスタジオとかに行くと、Marshall/マーシャルBoogie/ブギーなどのギターアンプがセッティングされているけど、ほとんどは同じメーカーのヘッド&スピーカーをつないで使います。ですがたまに、ヘッドはBoogie、スピーカーはMarshall/など変えて鳴らしてみるといろいろな発見があって面白いですよ。

なぜかというと、それぞれのメーカーによって特徴があるので、Boogie同士だとmiddle(ミドル)のコシが強いのに、スピーカーをMarshallに変えたら、Low(ロウ)のズシズシと腹に来る音に変わったりと、ヘッドとスピーカーの個性が見えやすくなります。

最近のAmp Simulator(アンプシミュレーター)はその辺も考慮してか、ヘッドとスピーカーを選べる物がふえています。ヘッドは○○のメーカーでスピーカーは12×4、12×2、12×1などとサイズまで選ぶ事ができ、もちろんメーカーも変えられるという凝った作りになっていて、かなり音作りを楽しめ、実際にはあり得ないアンプを作れます。

ですから僕は、本物のアンプ&スピーカーを変えて鳴らしてみるというのはシミュレーターではない自分の好みの音を探す事と、耳を鍛えることができ、気分転換にもなり、ヘッドとスピーカーをセットで買わなくても、いい音は出せるという考えを持っています。

しかし、1つだけ問題が出てくるのは、やはり相性です。
僕の場合だと、自分のギターとヘッドアンプとスピーカーという関係で1番ベストなスピーカーは、Boogieの12×2です。ただヘッドだけは、しっくりくるのがなくて未だに探しています。
自分のフレーズを気持ちよく鳴らしてくれるスピーカーには出会ったのですが、肝心のヘッドは、このメーカーはこの曲には合うけど、この曲には合わないというのばかり。つまりは、各メーカーのヘッドが2台~3台使わないと満足した音が出せないのが現状です。そうなると「運ぶのもセッティングも大変だし、レコーディングじゃぁないんだから・・・」と自分に言い聞かして、今も1台で決められるアンプを探しています。

では、なんで「レコーディングじゃないんだから」というと、レコーディングではアンプは何種類も使い分けて、もちろんスピーカーとヘッドの相性もいろいろチェックしながら音決めをするのです。

この間ERSKINでYMOのトリビュートのレコーディングをした時のこと。BoogieのRECTIFIER /レクチファイヤーを使ったのですが、イマイチ音のヌケが悪くHigh/ハイを上げると耳が痛い音になったので、スピーカーを僕の持っている12×2に変えてみると、音のヌケも良く、余分な低域もなくなり、輪郭の見えるサウンドに変わりました。昔のMARK3の様な音に近づいた感じなのですが、ヘッドはレクチだからやっぱりハイゲインなんだけど、レクチ同士よりスマートな音になりました。
同じメーカーのスピーカーでも結構音は変わります。

後は自分の好みなので、なんとも言えませんが、リハーサルスタジオなどで時間があれば組み合わせを変えて遊んでみるのも楽しいですよ。

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