Randall-ランドールのモジュラーチューブシステムをレコーディング&リハーサルの時に使ってみました。見ためも機能も、興味津々だったのでとても楽しみでした。
そして音を選ぶという、もう1つの楽しみが12種類あるMTSモジュールというチューブ・プリアンプ・モジュールです。これは、すべてのモジュールに2本の12AX7(真空管)を使っていて、EQはベース、ミドル、トレブル、ブライトスイッチがあり、ゲインとマスターコントロールで構成されています。使い方は簡単だし、RM4というラックマウント・シャーシに、はめ込むだけという代物。RM4には4つのMTSモジュールを搭載できるので12種類の中から、好きな音のタイプを選んで決めていきました。
それでは、選んだMTSモジュールとその経緯を書きたいと思います。
- まず、クリーンの音はtweedという、フェンダーのツインリバーブ系のシミュレートをしたタイプで、ガチッとした音を出してくれたので、カッティングも単音フレーズも弾きやすかったから選びました。
- クランチはTop BoostというVoxAC30をシミュレートしたタイプで、これは1番のヒットという感じ。歪ませてブラッシングした時は、すごく良く出来ているな、と感じました。とにかくキメ細かい歪みとダイナミックな音圧と調整しやすいEQ まったく問題のないモジュールでした。
- ードは2つ選びました。
まず一つめは、SL+というモジュールでソルダーノをシミュレートしたタイプで歪み方は、どちらかというとマーシャルっぽいけど、中域は締まっているし、高音の抜け方も透明感があったので、パワーコードや細かいフレーズを少し入れたりするのにいいと思って選びました。
もう一つのリードはUltraというモジュールで、これはマーシャルのJCM2000とかハイゲインタイプのマーシャルをシミュレートしたタイプで、歪みは強いけどノイズがすごくて(ストラトを使っているからピックアップがシングルというのもある)結構クセがあったけど、ソロを弾くにはコレくらいの音圧があった方がいいと思い選びました。 - それから、”予備”?というかもう一個モジュールを選びました。Rectoというもので、もう名前の通りメサブギーのレクチファイヤーをシミュレートしたタイプです。これは歪み方より、中域の太さと音圧が気に入ったのでSL+とUltraの持っていない音を使いたいとき用にとして選びました。