音楽プロデューサー堤秀樹氏との対談 第一線で活躍する音楽プロデューサーによる貴重なこぼれ話

出会いから人となり

堤さんとは、バンドRAMARのギターをしていた当時、アルバムのプロデューサーとして知り合いました。当時の印象も、この写真の笑顔のまま、とてもいい人です(笑)もう6~7年くらいの、お付き合いになります。今回僕のソロアルバム発売と同時に、QUENCHとのコラボレーションTシャツも発売されましたが、堤さんも「WILDPEACH」というバンドをプロデュースし、同時にTシャツなども発売しています。2人共、同じような時期に、同じような事をしていてびっくりしました。

堤さんは、本当に音楽が好き!という人。どんな音楽でも、イイ部分を見つけ、平等な聴き方をする、プロデューサー気質な方だと思います。1曲に対する筋の通し方、アルバムに対する筋の通し方、音への拘り・・・。堤さんとの仕事では沢山学ぶことがありその後、僕自身が仕事をするにあたってとても、参考になりました。

当時より、全然変わらない風貌と笑顔ですが、家の機材は淘汰されていました。僕がコンピュータの宅録システムを初めて見たのは、堤さんの自宅で、その影響もありLogicにしました。当時の堤家のプライベートスタジオは、部屋中機材が積み上げてあり、”地震がきたら潰される”ような感じでしたが,引っ越しを期に、益々充実した環境になり、3年位前にProToolsを購入し、よりハイグレードなプライベートスタジオなっていきました。ProTools1622(仮想ミキサー)を購入しことでケーブルの干渉がなくなり、ProTools888にデジタルで入るフルデジタルな環境になっています。

モバイルでProToolsが揃ったら、旅行しながらレコーディングとかができるなぁ(笑)

ProToolsは一式揃えようと思ったら、標準で200~300万円くらいはかかると思います。僕もそのうち揃えることになると思いますが(笑)ProTools888とProTools1622とMacBook Proがあれば、キャリーに積んでどこへでも持っていける。そうなれば、どんな音でも直でProToolsファイルで録れるので、変換や読み込みなどしなくてすむから、便利になります。モバイルでProToolsが揃ったら、旅行しながら、レコーディングとかができますね。MIDIはLogicの方が使い勝手がいいので、LogicもノートPCでモバイルにして、ノートPC2台とProTools、ギターを持って、どこか南の島辺りで仕事をしたいですね。うん、いいなぁそれ!

仕事場としてのスタジオは風呂がナイ雑居ビルがイイ!

堤さんに、今後プライベートスタジオをどのようにしていきたいですか?と聞いたところ次の段階としては「自宅とは独立した場所に、仕事場としてのスタジオを作りたい」とのこと。まずはプリプロダクションができる環境であれば良いとのことで東京都内で現実的に作るとしたら、鉄筋の雑居ビルのような建物がいいそうです。雑居ビルは”風呂がナイ”人が住まないビルがいい。夜になると無人になるので、作業中に出る音に対する苦情が来にくいからです。

壊れた機材もネットオークションで買い手がついた!

さて、上記で”家の機材は淘汰されていました”と書きましたが、6~7年前はホントにスゴイ数の機材がありました。 それらはどうしたのかと聞くと、ほとんどがネットオークションで売ったそうです。

店では買い取ってもらえない壊れた機材なども、故障していることを表記しオークションに出してみたところ、ちゃんと買い手が付いたそうです。やはりネットオークションはすごいですね。オークションには、ホントいろいろな機材が出品されていて、見ると欲しくなってしまうので、僕はあまり見ないようにしています(笑)

自宅録音をするミュージシャンが一番頭を悩ませる防音

作業中に出る音に対する苦情については、宅録をするミュージシャンが一番頭を悩ませるところです。引っ越しなどでイイ物件が見つかるかは、もう”運”しだい。

ピアノ可のような物件はそれなりに家賃も高いですし、防音でない部屋の場合は大家さんの理解や、ご近所の方がいい人だったりしないと、なかなかうまくいかず、難しいですね。

我が家も、堤さん宅も、寛大な大家さんやご近所の理解があって、成り立っていると言えるでしょう(笑)防音の物件は、音楽大学がある地区には、それなりに需要があるので多くあるのではないでしょうか。我が家も、いつか引っ越すことになったらまた頭を悩ませる事になるでしょう。

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